電力不足はなぜ起きる?
電力不足原因と家庭でできる対策とは

電力不足は現代の日本において深刻な問題です。

2021年、2022年の冬季では電力不足が起 こり、停電の危機にまで至りました。今後また電力不足が起こることを考えると不安になる 人もいるでしょう。

そこで、この記事では電力不足がなぜ起きるのか、個人でできる電力不 足対策などを解説します。

電力不足とは何か

電力不足とは発電所が供給する電気の量に、私たちが必要とする電気の量が近づいてしまう状態のことです。

発電所は安定して電気を供給するために、予測した電気需要量にさらに3%ほどの予備率を加えた量を発電しています。

災害や気候の急変などに備えて、多めに発電するような仕組みです。

しかし、電気の使用量が予測よりも多く予備率が3%を下回るようになると、安定して電気を供給できなくなり、電力不足となります。

予備率をもっと上げれば電力不足にはならないのですが、電気は貯めてあとで使用するといったことが難しいエネルギーで、多めに発電するとエネルギーの無駄使いになってしまいます。

使われないのに無駄に電気を発電すると、CO2発生や電気代の高騰などの問題を引き起こすため、予備率を大幅に上げることは難しいでしょう。

日本で電力不足が起きる理由

ニュースや新聞などで、電力不足に関する報道を耳にすることもあるでしょう。

なぜ日本で電力不足が起こっているのか、その理由について解説します。

需給バランスの見通しが難しい

先程も説明しましたが、電力は予測に基づき、無駄な電気を作らないくらいの量を発電します。

そのため、その予測よりも需要が多ければ電力不足が発生します。

日本は地震や台風などの災害が多く、突発的な電力不足になりやすい環境です。

さらに、予想外の猛暑や厳冬でエアコンの使用状況が急増することもあり、需要バランスの見通しが難しく、電力不足になりやすい環境といえます。

火力発電所の廃炉が進んでいる

火力発電所は石炭や石油などの化石燃料を燃やして発電しますが、化石燃料の燃焼はCO2発生につながります。

CO2は地球温暖化の原因となるため、化石燃料による火力発電は世界的にとっても大きな問題です。

日本でも、化石燃料を使わない脱炭素化を目指しており、老朽化している火力発電所の休止や廃炉を進めています。

ただし、日本は使用電力の多くを火力発電所に依存している状態でもあるため、火力発電所の減少は電力不足につながります。

東日本大震災後の発電方法の変化

日本の電力事情を大きく変えたものは東日本大震災です。

津波の影響により、福島県の原子力発電所で大規模な事故が起こり、これを期に全国で原子力発電所の休止や見直しが行われています。

火力発電所を縮小の方向にもっていくなか、原子力発電所の再稼働も見直されており、より電力の供給が足りない状態です。

ウクライナにおける戦争の影響

2022年ウクライナにロシアが侵攻し、戦争が始まりました。

ロシアの行動は国際的な問題であり、日本でもロシアへの制裁目的で石炭の輸入禁止を決定しています。

しかし、日本国内の約3割は石炭で、その13%をロシアに頼っている状態です。

その分、よりコストがかかる別ルートからの調達が必要になったため、2022年6月は過去5年で一番電気代が高騰する見通しです。

また、世界各国で同様のロシアへの制裁を行っているため、世界的に燃料が不足しています。

日本も必要な燃料を確保できなくなるおそれがあり、予備率3%が確保できないのではないかと懸念されています。

※参考:NHK解説委員室「ウクライナ危機で燃料価格高騰再び電力ひっ迫も?揺らぐ電力の安定供給高まる原発活用論」

2021年冬季に起きた電力不足とは

2021年1月、日本では突然の電力不足におそわれました。

2020年9月時点では、日本では暖冬になると予測されましたが、突然の寒波流入により想像を越えた低気温となりました。

この寒気は12月から1月前半まで続き、その間エアコンなどの暖房器具を多く稼動する家庭や施設が増加しています。

1月上旬は10年に1度のきびしい寒波となり、全国的に電力需要が増大しました。

そのようななか、化石燃料の1つであるLNG(液化天然ガス)の調達不足による稼動抑制や、関西電力などの石炭火力発電におけるトラブルも発生しています。

さらに、秋に降水量が少なかったことから水力発電所の利用率が低下したうえ、天気が悪く太陽光発電による発電量の減少まで起きました。

予想外の寒冬にくわえ、数々のトラブルが重なり全国的に電力不足に陥りましたが、全国の電気事業者で火力発電や水力発電を最大限稼働し、なんとか停電は免れました。

2022年東京電力管内での電力需給ひっ迫警報

2022年は電力不足よりもさらに深刻な電力需給ひっ迫警報が出されました。

電力需給ひっ迫警報とは、予備率3%を下回ると予測されるときに、経済産業省から出される緊急要請のことです。

東日本大震災後、初めての夏である2011年7月から導入されています。

2022年3月21日の午後9時すぎ、東京電力管内で導入後初めて電力需給ひっ迫警報が出されました。

本来であれば夕方6時には出す予定の警報であったのですが、分析に時間がかかったことや、3月22日に新型コロナウイルス感染症のまん延防止重点措置が解除されることもあり、夜9時の発令となりました。

たった3時間の遅れではありますが、すでに営業終了していて、翌日に具体的に何をすべきか対応しきれない企業も多かったのでしょう。

そのため、22日の午前中は節電達成率34%という低い水準であり、22日の午後3時にさらに節電を呼びかける緊急記者会見が開かれました。

結果として節電に協力する人が増加し、最終的に節電達成率は72%にもおよび、停電回避に成功しています。

原因

2022の電力需給ひっ迫も、想定を超えた寒さが要因の1つでした。

すでに3月下旬でだんだんと暖かくなる時期ではありますが、22日は冬と同じくらいの寒さが戻っています。

2021年の電力不足をふまえ、1〜2月は老朽火力発電所も稼動していましたが、3月には稼動解除をしていた矢先で、突然の寒さに対応ができませんでした。

対策

電力不足の対策として、発電側が発電所の稼動状況を増やす、といった対策も必要ですが、休止している発電所を再稼働するなど、一時的に電力供給を増やすことは大きな負担となります。

そこで、大切になることが使用者側が節電に努めることです。 今回の深刻な電力需給ひっ迫においても、警報発令による節電要求が節電回避につながりました。

節電協力により、電力需要量が大幅低下したこと、翌日23日には天気がよくなり太陽光による発電も期待できたことから、23日には警報は解除されています

※参考:NHKサクサク経済Q&A「初の電力需給ひっ迫警報課題が見えてきた」

家庭でできる電力不足対策

電力不足が起こっていても節電をしないままでいれば、電力需要が供給を上回り停電が起こってしまいます。

停電しないようにするためには、各家庭での電力不足対策も重要です。

また、電力不足や電力ひっ迫が起こる可能性は大いにあるため、それぞれの家庭における協力が必要です。

節電をこころがける

基本的な電力不足対策は節電です。

人がいる場所だけ照明やエアコンをつけるようにし、無駄な電気を使わないようにしましょう。

また、コンセントが刺さっているだけで待機電力を消費してしまうため、使用していない家電のコンセントをこまめに抜くことも重要です。

先程説明した電力不足や電力ひっ迫でもわかるように、エアコンなどの暖房器具の稼働は電力不足の大きな要因となります。

扇風機やサーキュレーターの併用やフィルター掃除などで、エアコンの設定温度を変えなくても十分に効果があるようにしましょう。

停電に備える

電力不足が起こると、発電所は停電するかどうかのギリギリの状況になります。

2021年、2022年では停電はなんとか免れていますが、今後は停電まで起こってしまう可能性は大いにあるでしょう。

そこで、いつ停電が起こってもよいように、各家庭で停電に備えておくことも電力不足対策として有効です。

懐中電灯やろうそくの用意はもちろん、ポータブル電源などの蓄電池があると、停電時でも通常に近い生活が送れます。

ピークをずらして電気を使用する

発電所では、電気を多めに発電して貯めておくようなことはできず、需要が多ければそれに合わせて発電量を増やします。

そのため、同じ電力使用量でも、電力使用のピークが重ならなければ、発電量は少なく済みます。

 一般的に、人が活動する日中は電力需要量が多くなりがちであるため、電気の利用を寝ている人が増えてくる夜11時以降にずらすだけで、電力不足対策となります。

 夜中に洗濯機をまわしておく、ポータブル電源を持っている人は夜に充電する、といった工夫をするとよいでしょう。

電力不足対策におすすめの商品

電力不足のときには節電が必要なため、太陽光で発電できるソーラーパネルがおすすめです。

また、停電が起きたときには、ソーラーパネルに加えポータブル電源があると安心です。

そこで、電力不足対策としておすすめのソーラーパネルとポータブル電源を紹介します。

太陽光を利用したソーラーパネル

ソーラーパネルがあれば、電力不足や災害時の停電時にも電気を使えるようになります。

ポータブル電源と併用すれば日中に発電した電気を貯めておけるため、夜も電気を使用可能です。

もし、電力不足や電力ひっ迫が起きたときも、ソーラーパネルを使用すれば節電協力もできます。

コンパクトで持ち運びができるにも関わらず、400w出力というハイパワーなソーラーパネルです。

IP68防塵・防水規格に準拠しているため、屋外や汚れやすいアウトドアのシーンでも安心して使用できます。

このソーラーパネルの特徴的な点は、裏面からも発電できるところです。

地面に反射した太陽光も逃さず電気に変えるため、条件によっては最大25%という高い発電効率で使用できます。

コンパクトで防塵・防水仕様であるため、キャンプなどアウトドアのときにもおすすめです。

持ち運びしやすい小型のソーラーパネルです。

7kgという小型で専用ケースもあるため、災害時でもさっと運び出せるでしょう

停電対策にはポータブル電源

ソーラーパネルで発電した電気を貯めておきたいとき、災害などの非常時のために備えておきたいときは、ポータブル電源も用意しておくと安心です。

電力不足が起きたときなどは、夜に充電して日中はポータブル電源から電気を利用すると、電力不足への協力になります。

エクストラバッテリーを接続すると21,600Whという大容量になり、戸建てにもおすすめなポータブル電源です。

特許出願済みの急速充電「X-Streamテクノロジー」という機能が搭載されているため、わずか3.1時間でフル充電ができます。

定格2000W出力というハイパワーで、同時に15台ものデバイスを利用できます。

最大2つのエクストラバッテリーを取り付けることで最大6,048Whまで拡張でき、災害時にも安心です。

2021年の防災防疫製品大賞を受賞したポータブル電源です。

ソーラーパネルやカーポートでも急速充電でき、最大13台ものデバイスを接続できます。

電力不足対策は個人でもできる!
電力ひっ迫に備えた準備をしておこう

電力不足が起きたとき、一人ひとりが節電に協力しなければ停電となってしまいます。

停電になると、夏場や冬場はエアコンも使えず、身体の危機にまで及びます。

今後も電力不足や電力ひっ迫が起こる可能性はあるため、日頃から節電を意識し、無駄な電気を使わないようにしましょう。

ソーラーパネルがあれば太陽光から電気を作り出せるため、電力不足対策のための節電だけではなく、電気代の節約や災害時の備えにもなります。

ポータブル電源と同時に使えば、発電した電気を貯めておくことも可能です。

電力不足が心配な方は、ソーラーパネルやポータブル電源を導入してはどうでしょうか。

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