話題の「オフグリッド」は実践可能!小さい規模から始めてみるのもアリ – EcoFlow Japan
オフグリッド

話題の「オフグリッド」は実践可能!小さい規模から始めてみるのもアリ

新たな生活様式として注目されている「オフグリッド」。東日本大震災以降、オフグリッド生活にチャレンジする人は増えていますが、まだまだ一般的とはいえない状態。興味はあっても、どうやって始めていいのか想像すらできないという人は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事ではオフグリッドのメリットとデメリットを整理しながら、オフグリッドの導入スタイルやはじめ方についても紹介していきます。

1.そもそも「オフグリッド」ってなに?

最近よく耳にする「オフグリッド」というワード。流行りの言葉だからこそ、なんとなく理解している人もいるかもしれません。ここでは、オフグリッドの正確な定義や注目されている理由などを改めて整理していきましょう。

1-1 オフグリッドとは

オフグリッドとは、送電網(グリッド)に繋がれていない(オフ)状態であることを指した用語で、電力会社に頼らずとも電力を自給自足している状態を意味しています。 

オフグリッドシステムは、太陽光や風力などの自然エネルギーを電力に変えて使用することで、環境に負荷をかけません。また、送電線の通っていない僻地のような場所であっても電力を確保することができる画期的なシステムです。 

最近では、家を送電網に繋がれている状態にしておき、普段は電力会社からの供給電力と自家発電を併用し、停電時には電力を自給自足するというようなレジリエンスに富んだ導入スタイルも増えて来ています。

1-2 オフグリッドの身近な活用例

オフグリッドはすでに私たちの生活の中で活用されています。


例えば、道路標識の電光掲示板や街灯などは、交通の安全を守るため、停電時でも使えるように独立電源となっています。

災害時に活躍する特殊車両も、同様の理由でオフグリッドカーになっている場合があります。同じく災害対策として、商業施設などでは非常用のオフグリッドシステムを備えているところもあります。

また、電力インフラが整っていないエリアにある山小屋や離島などでも、必要な電力を賄うため、オフグリッドはよく活用されています。 設置場所が屋外であるなど、なかなか電源が取りにくい場所にある防犯カメラや測定機器などの電源もオフグリッドシステムが採用されていることがあります。

1-3 オフグリッドはなぜ今注目されているの?

オフグリッドが注目を集めているのは、脱酸素社会の実現に向け、社会的な流れが強まっているからです。 

地球温暖化など国際的に環境問題への意識が高まるなか、日本は2020年に「2050年カーボンニュートラル宣言」を表明。2050年までに、温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指しています。そんな中、自然エネルギーを生かしたオフグリッドは、二酸化炭素を排出しない生活様式として世界中で注目されています。

日本国内では東日本大震災などを経てオフグリッドへの注目度がアップしました。

停電により長期間電力が使えずに困った経験や、福島第一原子力発電所事故の教訓から、環境に負荷をかけて電力が生み出されていることを考え直す機運が高まったのです。

1-4 オフグリッドの実施方法

オフグリッドの主電源は太陽光です。

一般家庭でオフグリッドを実践する場合は、ソーラーパネルによる太陽光発電と蓄電池を組み合わせた太陽光発電システムを導入するのが最も一般的です。これにより、昼間に余った電気を備蓄しておき、夜間や天気が悪い日に使用することができます。

太陽光はどんな場所でも発電しやすいのも魅力の1つです。


山小屋などでは水力発電やディーゼル発電機も多く使用されています。

地域活用という視点で見ると、今後は地熱やバイオマスなどの電源活用も期待されています。

2.オフグリッドのメリットとデメリット

環境に優しいオフグリッドですが、その他の面はどうでしょう。電力は生活の必需品ですから、導入するうえで資金や手間ひまがかかりすぎるようでは困ります。ここでは太陽光システムを活用したオフグリッドのメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。

2-1 メリット①電気代が安くなる

オフグリッドを導入すると、電力会社から買っている電力の量が減るために当然電気代は安くなります。完全なオフグリッドにすれば、電気代は0円。一切かかりません。そのため、家計を節約するためにオフグリッドを導入する人も多くいます。

毎日降り注ぐ太陽の光を電力に変えて使うことで、環境に優しいだけでなく、お財布にも優しいとなればいうことはありません。 

固定費として毎月当たり前のように払っていた電気代が安くなったりタダになったりしたら、そのぶん別のことに予算を当てることができます。

2-2 メリット②環境に優しい

日本の発電で大きな割合を占めているのが火力発電です。 

火力発電をするときには、液化天然ガスや石炭や石油など、有限な資源である化石燃料を使用します。天然ガスや石油の可採年数は50年程度と言われており、エネルギーのシフトチェンジが求められています。

さらに、火力発電は二酸化炭素の排出量が多いため、2050年にカーボンニュートラルを達成する目標を掲げている日本の大きな課題となっています。 

また、原子力発電は万が一事故が起きた場合、環境に深刻な影響を与えます。 

片やオフグリッドは太陽光という自然界に常にあるエネルギー(再生可能エネルギー)を電力に変えて使います。そのため、環境に負荷をかけません。

2-3 メリット③緊急時に対応できる

オフグリッドのありがたみを強く実感できるのは、災害やなんらかのトラブルの影響で停電してしまった時です。周囲は突然の停電に右往左往してしまうでしょうが、オフグリッドなら一切影響を受けません。蓄電池に溜まっている自家発電した電力を消費し、いつもと同じ生活を送ることができます。 

東日本大震災や2018年に起きた北海道地震に伴うブラックアウトなど、災害による停電の事例が増えたことも、オフグリッドが注目を集めるようになった大きな理由と言えるでしょう。以前は大きな病院やオフィスビルにしかなかった非常用電源が、一般家庭にも広く普及するようになりました。

2-4 デメリット①電気の使用量が天候に左右される

次はオフグリッドのデメリットに目を向けてみましょう。 

まずは、太陽光発電では発電量が天候に左右されます。晴れた日は勢いよく発電しますが、日差しがないと発電能力はガタ落ち。梅雨の時期や悪天候が続く日は、消費電力が発電力を上回り、蓄電池の電力残量がみるみる減っていきます。0になったら最後、一切電気を使うことはできなくなります。 

全く日差しがない場合、どのくらいの期間電気が使えるのかは使用する蓄電池の大きさによって異なりますが、完全なオフグリッドの場合、梅雨の時期や悪天候が続く日は、かなりの節電が必要になることは間違いありません。

オフグリッドの導入スタイルを緩め、自家発電と供給電力を併用することで、このようなピンチは避けることができます。

2-5 デメリット②電気の使用量が多い家電が使えなくなる

オフグリッドの場合、たとえ悪天候でない日でも発電電力と消費電力のバランスを考慮する必要があります。 

例えば、電気を熱に変えて利用するエアコン、ヒーター、ドライヤー、炊飯器、電気ケトルなどの家電は、電力を多く消費します。オングリッドなら無尽蔵に使うことができますが、オフグリッドの場合は蓄電池のメモリを気にしながら使う必要があります。また、どの家電がどのくらいの電力を消費するかについても把握しておくことが肝心です。そのため、オフグリッドを実践している人は、総じて節電意識が高くなります。 

消費電力をどうしても抑えられない人は、完全なオフグリッドではなく、自家発電と供給電力を併用することをおすすめします。

2-6 デメリット③設備やメンテナンスに費用がかかる

オフグリッドを始めようと思う時、必ず必要なのが太陽光を電力に変える太陽光発電と発電した電気を貯める蓄電池です。生活するのに必要な電力を生み出せる設備を揃えようと思うと百万円単位の費用が発生します。いろいろな業者がいるので、購入するときは相場感をしっかり調べてから買いましょう。

また、これらの機器には、メンテナンスが必要です。太陽光パネルなどの機器が壊れたとき、メーカー保証が効かない場合は、実費が発生します。小規模なシステムなら、個人で機器交換できる場合もありますが、いずれにせよ、費用がかかります。

オフグリッドを自宅に導入する際はランニングコストも踏まえて検討しましょう。

3.オフグリッドを導入した生活スタイルとは?

何度か触れてきましたが、オフグリッドには自家発電のみで生活する100%から大半を電力会社からの供給電力で賄う1%まで導入スタイルは様々です。ここでは、導入スタイルを大きく3パターンに分け、それぞれの特徴をまとめてみましょう。

3-1 完全なオフグリッド

完全なオフグリッドとは、電力会社の供給電力は一切使わず、自家発電のみで生活していくスタイルです。この場合、電気代は0円になり、太陽光発電しか使っていないため環境への配慮もパーフェクトです。

しかし、消費電力が発電電力を上回り続けたり、悪天候の日が続いたりすると、全く電気が使えなくなってしまいます。停電を避けるためには、必要最低限の家電のみを使うなど大胆な節電が必要になります。停電した時にどうするかの手段も考えなければいけません。 

また、一般住宅の場合、屋根に乗せられる太陽光発電システムの容量に限りがありますので、物理的な面でも難しい場合があります。完全なオフグリッドを目指す際は、自宅で実践が可能かどうか、詳しく調べておきましょう。

3-2 大半がオフグリッドで一部が供給された電力

基本的には電力を自給自足しながら、天候が悪い時期や電力を多く使うときだけ、電力会社からの電気を購入したいというタイプはこちらです。 

生活をするために必要なスペックを備えた太陽光発電システムを設営しなければいけませんので、専門業者の工事も発生しますし、費用は比較的高くなります。その分、大幅な電気代の削減を期待できるうえ、環境にも優しいライフスタイルを実践できます。

同時に、万が一電気が足りなくなったときは、電力会社から電力を購入することで停電を回避することができます。一般家庭が積極的にオフグリッドを導入しようとする際の、最もリスクの少ない選択と言えるでしょう。

3-3 一部がオフグリッドで大半が供給された電力

家庭で使う電力の一部をオフグリッドにして、他は電力会社の電気を購入するという導入スタイルは、生活スタイルをあまり変えずにオフグリッドを試してみたい人にピッタリです。メインの電力は電力会社から購入し、照明器具や一部のコンセントなどを小規模な太陽光発電にしオフグリッド化するというやり方で導入します。

電気代を大きく削減することはできませんが、何もしないよりは安くなります。また、そこまで大きな太陽光システムを備える必要はありませんので、初期投資の負担が減ります。パーツを購入してDIYすることもできますし、持ち運びできるポータブル電源とソーラーパネルを代用すれば、休日にはアウトドアなどでも活躍してくれます。環境保全にも少し貢献できます。 

逆に、災害時にはいつもと同じ生活をすることはできません。それでも何も備えていない人と比べたらずっと便利です。スマホやPCを充電して情報収集したり、真冬の寒さ対策、真夏の暑さ対策など、命を守るために電力を使うことができます。

4.一般家庭でオフグリッドを始める2つの方法

最後に、一般家庭で太陽光発電を活用したオフグリッドを始めようとした場合に考えられる、リアルな2つの方法を紹介していきましょう。目指しているライフスタイルやご自宅の状況を鑑みて選んでみてください。

4-1 【据置型】太陽光発電システムと蓄電池を導入する

完全なオフグリッド、もしくは大半をオフグリッドにしようとした場合、蓄電できる電気量が多い据置型の太陽光発電システムが必要不可欠です。ハイスペックなぶん高価で、導入時には専門業者によるセットアップが必要になることがほとんどです。また、設置場所を確保しなくてはいけません。また、安定的に発電させるためには定期的なメンテナンスが必要になりますので、購入する際にはランニングコストのことも踏まえながら、広く比較検討しましょう。

ちなみに、現在発売されている太陽光発電システムや蓄電池は、基本的に電力会社の系統との連携をする前提で販売されていて、完全オフグリッドにした場合にメーカー保証が出ない場合もあります。そうなると設備が故障した際に実費での修繕が必要になります。その辺もしっかりチェックするようにしましょう。

4-1-1 EcoFlowパワーシステム  

据置型の太陽光発電システムの中で、おすすめの商品を1つ紹介しましょう。

2022年7月12日に発売開始されたEcoFlowパワーシステムは、オフグリッド住宅での使用を想定して作られた画期的なシステムです。

太陽光エネルギーを利用したソーラーパネル充電が基本ですが、緊急時には発電機も利用でき、オフグリッドシステム全体に電力を供給することができます。「万が一」に対応してくれるので、完全なオフグリッドにもチャレンジしやすいでしょう。 

シンプルな操作も魅力です。ケーブルを挿して電源を入れるだけで使用可能なので、専門業者なしでセットアップ完了。従来の他社システムよりも断然かんたんに設置できます。それぞれの家で異なる使用電力量に応じて拡張したい場合も自分でスムースに完遂できます。 

安全性の高さも見逃せないポイント。「48Vシステム」を採用しており、従来の12Vシステムと比べて火災につながる可能性が低くなりました。寒冷地でも使用できます。 

安全で使いやすく、万が一の停電にも備えられるEcoFlowパワーシステムは、オフグリッドを始めたい人の強い味方になってくれるでしょう。 

4-2 【携帯型】ソーラーパネルとモバイルバッテリーを入手する

一般家庭で太陽光発電を活用したオフグリッドを始めようとした場合にもう1つ考えられるのが、携帯型のソーラーパネルとモバイルバッテリーで対応する方法です。これは、家で使う電力の一部をオフグリッド化したいと考えている人にぴったりの選択肢です。

据置型の太陽光発電システムよりも発電量や蓄電量で劣りますが、格段に安く購入できますし、メンテナンス費用なども発生しないうえ設置スペースも必要なし。手軽にオフグリッドを始められます。 

持ち運びできるため、休日にはキャンプなどのアウトドアで活用することもできますし、室内でも屋外でも、平常時も非常時も、いろんな場面で活躍してくれるでしょう。

ご自宅の状況が許さず大規模なオフグリッドができない方、興味のあるオフグリッド生活を少し試してみたい方には最適でしょう。 

まとめ

カーボンニュートラルに向けた新しい生活様式が求められるなか、太陽光発電システムも進化し、オフグリッドの導入スタイルも様々に広がっています。都会でも田舎でもアパートでも一軒家でも、目指すライフスタイルに合わせてオフグリッドを始められる時代になりました。ポイントは世の中に溢れる情報を吟味して、無理せず実践できる方法を選ぶこと。ぜひこれを機にオフグリッドの世界に足を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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