発電量が多い太陽光パネルを選べば、少ない光エネルギーでより多くの電気が生み出せます。発電量の多さは、太陽光パネルに当たった光エネルギーのうち、電気に変換された割合を表す「変換効率」で比較できます。一般的な変換効率20%を超える製品を選ぶのがおすすめです。

据え置き型は発電量が多く、売電収入が得られるうえ、補助金が受けられる場合もある一方で、初期費用が高いというデメリットもあります。折りたたみ式は屋外に持ち運べて、角度調整がしやすく、設置工事が不要な一方で、売電収入が得られないというデメリットもあります。

発電量は、太陽光パネルの角度によって大きく左右されます。多くの発電量を得るためには、太陽光が最も当たる角度を維持するのが理想的です。日当たりの良い場所は時間帯によって変わるので、角度調整が容易なタイプを選びましょう。

同じ容量の太陽光パネルでも、どこに設置するかで発電量は大きく異なります。一般的には、方位は南向きで角度は30度が最も発電効率が良いと言われています。屋根に設置する場合は、架台を活用して最も多くの発電量が期待できる角度と方位に調整しましょう。

周囲の建物や木々、電柱などの影が太陽光パネルにかかると、発電量が低下します。影がかかった部分は電気の抵抗となり、電気の流れが阻害されるためです。そのため、太陽光パネルを設置する際には、できるだけ影の影響が少ない場所を選ぶことが重要です。

太陽光パネルは経年劣化によって発電量が低下するため、定期的なメンテナンスと清掃が欠かせません。太陽光パネルを20年間メンテナンスしなかった場合には、発電量が80〜85%まで下がると言われています。4年に1度以上の定期点検がおすすめです。

高品質なパネルと部品を使用した製品を選ぶことで、耐久性が高く、長期間にわたり効率的に発電を続けられます。特に、N型TOPCon技術を採用した太陽光パネルは、高い変換効率と生涯発電量が多い点が特徴で、安定した電力供給を長期にわたって期待できます。

太陽光パネルで発電した電気を家電に給電するには、直流電流を交流電流に変換するインバーターが必要です。インバーターを最適化できれば、直流電流から交流電流への変換プロセスにおいて、エネルギー損失を最小限にできます。

電力使用量を見える化できるエネルギー管理システム（EMS）が導入された製品を選べば、効率的なエネルギー管理が可能です。発電量と使用量がリアルタイムで確認できるので、エネルギーの流れに着目して生活するようになり、節電につながるでしょう。