庭や駐車場、ベランダなどで電化製品を使う機会が増えると、室内から延長コードを引くよりも、屋外にコンセントを設置した方が便利です。一方、屋外は雨や湿気、砂ぼこり、紫外線の影響を受けやすいため、屋内用コンセントと同じ感覚では使えません。
そこで本記事では、屋外のコンセントの主な用途や、安全に屋外電源を使うための対策について解説します。外のコンセントを後付け・増設する方法や、室外機の電源をどこから取るのかも掲載しているので、屋外で電気を使いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
屋外のコンセントとは
屋外のコンセントとは、住宅の外壁、玄関、庭、ガレージ、ベランダなど、屋外で電化製品へ給電するために設置される配線器具です。屋外は雨や風、砂ぼこりの影響を直接受けるため、設置環境に適した防水・防塵仕様を選ぶ必要があります。
屋外用コンセントの主な種類と特徴は、以下のとおりです。
| 屋外用コンセントの種類 | 特徴 |
|---|---|
| 平刃型 | プラグをまっすぐ挿し込むだけで接続できる |
| 抜止型 | プラグを挿して回して固定する |
| アース端子付き | 漏電を防ぐアース用の端子が備わっている |
| 簡易鍵付き | 簡易鍵で施錠・解錠できる |
屋外のコンセントは何に使う?主な用途
屋外のコンセントは、日常の手入れから趣味、防犯、充電まで幅広く活用できる設備です。室内のコンセントから延長コードを引く手段とは異なり、コードの長さによって使える範囲が制限される不便さはありません。主な用途は、以下のとおりです。1.庭掃除
2.ガーデニング・DIY
3.イルミネーション・装飾
4.防犯カメラ
5.EV・PHEV・電動自転車の充電
6.アウトドア設備・屋外家電
それぞれの用途について、詳しく見ていきましょう。
1.庭掃除
屋外のコンセントは、庭、外壁、玄関、駐車場などを掃除するときに便利です。高圧洗浄機を使えば、外壁やコンクリート床、車などに付いた汚れを効率よく洗い流せます。
駐車場や庭の近くに外のコンセントを設置すると、室内の窓やドアから長い延長コードを引き回す必要がありません。一方、高圧洗浄機を使用すると周囲に水が飛散しやすいため、電源部分の取り扱いには注意が必要です。
2.ガーデニング・DIY
ガーデニングやDIYでも、屋外のコンセントがあると作業効率を高められます。庭で使用可能になる主な電動工具は、芝刈り機や電動ドリル、サンダー、ブロワーなどです。
作業場所の近くに屋外電源を設けておけば、必要な場所で電動工具を使いやすくなるでしょう。電動工具を充電するために、屋内外を行き来する手間もかかりません。
3.イルミネーション・装飾
外のコンセントは、クリスマスのイルミネーションや、ガーデンライト、電飾看板などの装飾にも利用できます。玄関や庭に面した壁、植栽の近くなどに電源があれば、屋内から延長コードを引くより配線をまとめやすく、イベントや季節の装飾を行いやすくなるでしょう。
イルミネーションは夜間に長時間点灯する場合があるため、防犯や虫除けの観点でも、室内からコンセントを引く方法より屋外コンセントの方が安心です。
4.防犯カメラ
屋外のコンセントは、AC電源を必要とする防犯カメラや周辺機器の電源確保にも利用できます。玄関、駐車場、勝手口など、監視したい場所の近くに電源があれば、必要以上に長い配線を引き回さず、住まいの空き巣対策を万全にできるでしょう。
ただし、防犯カメラの電源方式はAC、PoE、バッテリーなど機種によって異なるため、購入予定のカメラが必要とする給電方式の確認が欠かせません。
5.EV・PHEV・電動自転車の充電
EV・PHEVの普通充電では、車両や充電設備の仕様に合った専用の屋外電源を用意します。充電ケーブルを長時間接続するため、抜け防止や簡易鍵などを備えた製品がおすすめです。
さらに、電動自転車を自宅で使用している場合、ガレージや駐輪スペースの近くに屋外コンセントがあると、充電に必要な電源を確保しやすくなります。
6.アウトドア設備・屋外家電
庭やテラスでBBQをしたり、自宅で小規模なイベントを開いたりする際にも、屋外コンセントが活躍します。庭に電源があれば、電子グリル、照明、扇風機など、用途に合った家電を使いやすくなり、自宅の屋外スペースをより幅広く活用できるでしょう。
特にBBQでは、水だけでなく油、熱源、人の移動なども重なるため、電源コードを足元に横切らせない配置が重要です。使用する機器の合計消費電力も確認し、ひとつの回路に高出力家電を集中させないようにしましょう。
屋外電源の安全な使い方|雨・漏電・防犯対策
屋外電源を安全に使うには、雨や湿気だけでなく、漏電、感電、経年劣化、いたずらなど複数のリスクを想定する必要があります。主な対策は、以下のとおりです。1.防水・防塵仕様のコンセントを使う
2.漏電ブレーカーを設置する
3.アース付きのコンセントを選ぶ
4.設置場所を選定する
5.電気工事士による工事で設置する
6.鍵付きカバーで盗電やいたずらを防ぐ
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
1.防水・防塵仕様のコンセントを使う
屋外にコンセントを設置する場合は、雨や砂ぼこりが入り込みにくい屋外向け製品を選びましょう。中には防水・防塵保護カバーを備え、保護等級IP44に適合した製品もあります。
IP44は一定の固形物や水の飛まつに対する保護性能を示す等級です。防水・防塵保護カバーは、閉じた状態で暴風雨や塩害から屋外コンセントが受ける影響を軽減します。
2.漏電ブレーカーを設置する
漏電ブレーカーは、配線や電化製品から電気が漏れたときに異常を検知し、電気を遮断する安全装置です。漏電すると、触れた際の感電や火災に発展する恐れがあります。
特に屋外は雨や風による劣化や浸水の影響を受けやすいため、屋外のコンセントを安全に使ううえで漏電対策は欠かせません。屋外コンセントを新設・増設する際は、現在の分電盤や漏電保護の状態も施工業者に確認してもらいましょう。
3.アース付きのコンセントを選ぶ
屋外で使用する機器にアース線が付いている場合は、接地極やアース端子を備えた屋外のコンセントを選び、適切に接続しましょう。アース線は、家電製品が漏電した場合に漏れた電気を大地へ逃がし、感電を防止する電線です。
漏電ブレーカーが異常時に電気を遮断するのに対し、アースは漏れた電流の逃げ道を作る役割を持つため、両方を適切に備えることで感電対策を強化できます。
4.設置場所を選定する
屋外コンセントの位置は、実際に使う機器、配線距離、水の影響、防犯性などを考慮して決めましょう。設置場所を選定する際に気を付けたいポイントは、以下のとおりです。
設置場所が作業スペースに近い
高圧洗浄機や散水設備の水が直接かからない
通路をコードが横切らない
第三者が触れにくい
車の充電口にケーブルが無理なく届く
外壁へ穴を開けて配線する場合は、防水処理や配線経路も必要です。用途を施工業者へ伝えて、配線しやすさと安全性を両立できる場所を検討しましょう。
5.電気工事士による工事で設置する
屋外コンセントの増設や配線の変更は、電気工事士へ依頼しましょう。経済産業省の資料によると、電線相互を接続する作業には、電気工事士の資格が必要です(※1)。
DIYで誤った配線を行うと、漏電や発熱、火災の危険性を高めかねません。屋外電源を長く安全に使うためにも、設置や交換は登録された電気工事業者へ相談しましょう。
※1参考:経済産業省「電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは」
6.鍵付きカバーで盗電やいたずらを防ぐ
屋外コンセントを道路側や駐車場など第三者が触れやすい場所へ設置する場合は、盗電やいたずらへの対策も必要です。保護カバーと簡易鍵を備えた屋外用コンセントであれば、ケーブルを抜かれたり、差し込み口を勝手に使われたりするリスクを軽減できます。
外のコンセントを後付け・増設する方法3選
外のコンセントが設置されていない住宅でも、以下の方法で後付けや増設が可能です。それぞれ工事の有無や、使える電力、設置場所の自由度、費用などが異なります。1.室内コンセントから屋外へ分岐する
2.ポータブル電源を使用する
3.分電盤から屋外用の新たな配線を引く
使用する機器の消費電力と利用頻度を整理して、最適な方法を選びましょう。
1.室内コンセントから屋外へ分岐する
屋外コンセントを後付けする方法の一つが、設置したい外壁の近くにある既存回路から電源を分岐する方法です。設置位置のすぐ裏側に利用可能な室内コンセントがあり、既存回路の容量にも余裕があれば、施工を簡略化できる可能性があります。
ただし、室内コンセントから分岐できるかどうかは、壁の構造や既存回路の状態、接続する機器の消費電力によって変わるので、電気工事業者に現地調査を依頼しましょう。
2.ポータブル電源を使用する
外のコンセントを工事で増設せずに電源を確保したい場合は、ポータブル電源を利用する方法があります。ポータブル電源とは、内蔵バッテリーへあらかじめ電気を蓄え、ACコンセントやUSBなどの出力から電化製品へ給電できる機器です。
屋外コンセントの代わりにポータブル電源を活用するメリットを紹介します。
住宅の壁に穴を開ける必要がない
新しい配線を引く必要がない
電源が必要なときだけ持ち運べる
電気工事を行いにくい環境でも電源が使える
悪天候時は屋内に退避できる
ポータブル電源には、コンセントと同じAC出力だけでなく、USB出力やDC出力なども搭載しています。ソーラーパネルと併用すれば、電力不足の心配もありません。
3.分電盤から屋外用の新たな配線を引く
EV・PHEV充電や高出力機器など、屋外で大きな電力を継続的に使う場合は、分電盤から新しい配線を引いて専用回路を設ける方法もあります。専用回路にすれば、室内の一般コンセントと同じ回路を共有せずに屋外機器へ給電が可能です。
分電盤からの配線距離が長い場合は、配線を隠すか露出させるか、外壁をどこで貫通するかなどで工事内容も変わります。比較的大がかりな工事が必要ですが、将来どの程度の電力を屋外で使う予定なのかも伝え、適切な回路設計を依頼しましょう。
屋外でコンセントを使用!おすすめのポータブル電源
屋外で電源を使う機会が限られている場合は、コンセントを増設するよりもポータブル電源を購入する方法が手軽です。電気工事をせずに、充電した本体を庭やガレージ、DIYの作業場所などへ移動させるだけで電源を確保できます。EcoFlowでは、屋外で電動工具や家電を使いたい方に適した「DELTA 3 Max Plus」と「DELTA 3 Ultra Plus」を販売しています。それぞれの違いは、以下のとおりです。
| 項目 | DELTA 3 Max Plus | DELTA 3 Ultra Plus |
|---|---|---|
| 容量 | 2,048Wh | 3,072Wh |
| 定格出力 | 3,000W | 3,000W |
| X-Boost | 最大3,800W | 最大3,800W |
| 重量 | 約22.1kg | 約33.7kg |
| サイズ(W×D×H) | 49.4×24.2×30.5cm | 61.3 × 32.8 × 39.5cm |
| 家電の使用時間 | 電動ドリル:約1.6時間 冷蔵庫:約14時間 炊飯器:約1.6時間 電気ケトル:約1.1時間 |
電動ドリル:約2.4時間 冷蔵庫:約21時間 炊飯器:約2.4時間 電気ケトル:約1.5時間 |
| 拡張性 | 最大10,240Whまで | 最大11,264Whまで |
| 使用できる工具の例 | インパクトドライバー、切断機、電気ハンマー、丸ノコなど | 電動ドリル、丸ノコ、ハンマードリル、切断機など |
| おすすめのシーン | 庭のDIY、ガレージ作業、キャンプ、短時間の現場作業 | 長時間のDIY、現場作業、屋外イベント、停電対策 |
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屋外のコンセントが使えない原因と対処法
屋外コンセントへ電化製品をつないでも動かない場合、コンセント本体だけに原因があるとは限りません。コンセントが使えない主な原因は、以下のとおりです。原因1|ブレーカーが落ちている
原因2|コンセントが劣化している
原因3|コンセント内部が浸水している
原因4|コンセントの配線が損傷している
原因5|分電盤が故障している
それぞれの原因と対処法について、詳しく見ていきましょう。
原因1|ブレーカーが落ちている
屋外コンセントが使えないときは、最初に分電盤のブレーカーを確認しましょう。屋外コンセントにつながるブレーカーが落ちていれば、電気を使い過ぎている可能性があります。
ただし、雨が降ったあとや特定の機器を接続したときだけ漏電ブレーカーが落ちる場合は、水濡れや機器・配線の漏電を疑う必要があります。漏電ブレーカーは感電や火災を防ぐために電気を遮断する装置なので、原因を確認せず何度も上げ直すのは避けてください。
原因2|コンセントが劣化している
差し込み口や内部部品の経年劣化も、屋外コンセントが使えない一因です。屋外の配線器具は雨風や紫外線、温度変化などの影響を受けるため、室内より厳しい環境にさらされます。
カバーが割れている、コンセント本体が外壁から浮いている、プラグを差してもぐらつく、変色や焦げ跡がある場合は、電気工事業者へ点検を依頼しましょう。
原因3|コンセント内部が浸水している
大雨や台風のあとに屋外コンセントが使えなくなった場合は、内部への浸水や水濡れが原因の可能性があります。屋外コンセントは防水仕様でも、カバーの破損、施工部の劣化、部品の老朽化などがあれば、水が侵入する恐れがあるのです。
浸水が疑われる場合は、表面が乾いてもすぐにプラグを差して通電確認しないでください。内部に水分が残っていれば、漏電や感電の危険があります。防水部材やコーキングの劣化を含め、電気工事業者に点検してもらうのが安全です。
原因4|コンセントの配線が損傷している
コンセント本体に目立った異常がなくても、壁内や屋外配管内の配線が損傷していると電気が供給されなくなる場合があります。配線が傷ついたり、劣化したり、水に濡れたりすると、絶縁が低下して漏電による事故が起こりかねません。
断線や接触不良は外観だけで判断できない場合があり、適切な測定器を使った確認が必要です。配線トラブルも含めて電気工事業者へ点検を依頼してください。
原因5|分電盤が故障している
屋外コンセントだけでなく複数の回路で電源トラブルが起きている場合や、ブレーカーの動作そのものに異常がある場合は、分電盤や内蔵ブレーカーの劣化も確認が必要です。
ブレーカーは長期間使用すると、熱、湿気、ほこり、機械的な動作などの影響を受け、性能が低下する可能性があります。ブレーカーが頻繁に落ちる、異臭や変色がある、長期間点検していないといった場合は、電気工事業者へ分電盤全体の点検を依頼しましょう。
屋外のコンセント・電源に関するよくある質問
最後に、屋外のコンセント・電源に関するよくある質問を紹介します。室外機はどこから電源を取る?
屋外コンセントの増設にかかる費用は?
屋外コンセントの交換方法は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
室外機はどこから電源を取る?
エアコンの室外機がどこから電源を取るかは、機種の「電源タイプ」によって異なります。室内電源タイプでは、室内機側に専用コンセントが設けられ、室外機へは室内機との接続を通じて必要な電気が供給される仕組みです。
一方の室外電源タイプは、配電盤から直接室外機に電気を供給します。一般的にいずれの場合も、屋外にコンセントの設置は必要ありません。
屋外コンセントの増設にかかる費用は?
屋外コンセントの増設費用は、設置場所、配線距離、外壁の構造、既存回路から分岐できるかなどによって変わります。増設・修理・交換の料金相場は、以下のとおりです(※2)。
| 工事内容 | 料金相場 |
|---|---|
| 屋外用防水コンセントの増設 | 1箇所14,000~19,000円 |
| 屋外用防水コンセントの修理・交換 | 1箇所7,000~12,000円 |
※2参考:くらしのマーケット「屋外用防水コンセントの修理・増設を料金で比較」
屋外コンセントの交換方法は?
屋外コンセントに割れ、ぐらつき、変色、焦げなどが見られる場合は、使用を中止して電気工事業者へ交換を依頼しましょう。コンセントの交換作業は、住宅配線へ接続された配線器具を取り扱うため、電気工事士の資格が必要です。
屋外用の場合は、さらに防水処理やアースの状態も確認しなければなりません。古いコンセントを交換する際は、防水性能やアース、壁との取り合いまで点検してもらいましょう。
まとめ
本記事では、屋外のコンセントの主な用途や安全な使い方について解説してきました。外のコンセントがあれば、高圧洗浄機を使った庭掃除やDIY、イルミネーション、防犯カメラ、EV・PHEVの充電、BBQなど、屋外で電気を使うさまざまな場面に対応できます。
一方、屋外は雨、風、砂ぼこり、紫外線などの影響を受けやすいため、屋外向けの防水・防塵仕様を選び、漏電ブレーカーやアースなども適切に備えましょう。
EcoFlowは、工事不要で屋外での電力供給を可能にするポータブル電源を販売しています。コンセントを屋外まで自由に持ち運びたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。