テレワークが定着するにつれて、「電気代が思ったより上がっている」と感じる人は少なくありません。
特に自宅にいる時間が長くなる分、エアコンや照明、パソコンの稼働時間が増え、その分の負担が家計にのしかかってきます。
この記事では、電気代の計算方法から機器ごとの増加額、会社への請求方法、具体的な節約策まで詳しく解説します。
テレワークで増える電気代の目安
自分のテレワーク環境で電気代がどれくらい増えているのか、まずは計算の仕組みを理解しておくことが第一歩です。ここでは、電気代の基本的な計算方法と、機器ごとの増加額の目安について解説します。
電気代の計算方法の基本
この式に自分が使っている機器の消費電力と使用時間を当てはめれば、おおよその電気代を試算できます。
電気料金単価は契約している電力会社やプランによって異なりますが、目安として31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した基準単価)を使うのが一般的です。
PC・照明・エアコンそれぞれの1日・1ヶ月あたりの増加額の目安
テレワークで電気代が増える主な原因は、PC・照明・エアコンの3つです。
ノートパソコンはバッテリー駆動を前提に設計されているため消費電力が抑えられており、デスクトップパソコンより電気代を抑えやすい傾向があります。
特にモニターを外付けで使う構成では、本体とモニターの両方に電力がかかるため、ノートパソコン単体の場合と比べて差が広がりやすくなります。
LED照明はもともと省電力な製品が多く、単体での影響は比較的小さめです。他の光源と比べて消費電力が小さく、部屋の照明をLEDに統一しているかどうかでも、テレワーク中の電気代に差が出ます。
一方、エアコンは冷房・暖房ともに消費電力が大きく、1日8時間、月20日程度稼働させた場合、他の機器と比べて電気代の増加分が際立って大きくなります。
何が電気代を押し上げているかを把握する際は、まずエアコンの使用状況から見直すのが合理的です。
テレワーク頻度別の月間・年間トータル増加額の目安
週2日・週3日・フルリモートという頻度の違いに加え、エアコンを使うかどうかでも増加額は大きく変わります。
頻度が高くエアコンを併用する組み合わせほど、月間・年間の増加額は積み上がりやすいです。
同じ頻度でテレワークをしていても、住んでいる地域の気候や住宅の断熱性能によって、エアコンの稼働時間は変わってきます。
寒暖差が大きい地域や、日当たり・断熱性が低い部屋で作業している場合は、目安となる金額よりも増加額が大きくなる可能性がある点も踏まえておくとよいでしょう。
自分の勤務頻度と季節を掛け合わせて考えることで、より現実に近い増加額をイメージできます。
増えた電気代は会社に請求できるか
テレワークで増えた電気代を会社に請求できるかどうかは、支給方法によって扱いが変わります。ここでは、テレワーク手当の実態と、非課税として扱われる条件について解説します。
テレワーク手当の支給率と実態
株式会社LASSICによるテレワーク実施者を対象にした調査では、電気代の増加を実感している人が7割を超える一方、実際にテレワーク手当を支給している企業は約20%と少数派にとどまっています。
手当が支給されている場合でも、その多くは毎月定額を渡し切りにする方式のため、実質的な補填として十分と感じられないケースも少なくありません。
こうした定額の渡し切り支給は、金額にかかわらず給与の一部とみなされ課税対象になります。一方、手当が非課税になるのは、実際にかかった費用を精算する「実費精算方式」に限られます。
電気代の業務使用分の按分計算方法
国税庁による在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQでは、電気代の業務使用分を算出する計算式として「月の電気料金×(業務使用部屋の床面積÷自宅の床面積)×(在宅勤務日数÷該当月の日数)×1/2」が示されています。
この式で算出した金額を実費精算として支給する場合、非課税として扱われます。
会社にテレワーク手当の導入や見直しを相談する際、この計算式を使って自分の実費を示すことで、話がスムーズに進みやすくなるでしょう。
テレワーク中の電気代を減らすための実践的な節約方法
電気代の節約方法はさまざまなものがあります。ここでは、すぐに実践できる電気代の節約方法を紹介します。エアコンの使い方で変わる電気代
エアコンは電気代増加の最大要因のため、使い方を見直すだけで効果が出やすい部分です。
自動運転設定を活用し、夏は28℃・冬は20℃を目安に設定温度を調整すること、そしてフィルターを定期的に清掃することが基本の対策になります。
一定温度をキープする使い方のほうが、こまめにオンオフを繰り返すよりも電気代を抑えられる傾向があります。
室温が上下するたびに再稼働時の消費電力が発生するため、頻繁な切り替えは非効率になりやすいです。
作業環境を変えるだけでできる節電
狭い部屋を作業場所に選ぶだけで、冷暖房の効きがよくなり節電につながります。
日中は自然光を活用して照明をオフにする、PCのディスプレイ輝度を下げる、スリープ設定を見直すといった工夫も、積み重ねると効果を発揮します。
デスクトップPCからノートPCに切り替えることも、消費電力を大きく削減できる方法のひとつです。
周辺機器を含めた消費電力の差は、年間で見ると電気代への影響が無視できない金額になります。
待機電力を減らす工夫
使っていない家電でも、コンセントに差したままだと待機電力が発生し続けます。
特にACアダプターやモニターの電源は、電源が切れているように見えても微弱な電力を消費し続けているケースが多く、積み重なると見過ごせない金額になります。
長時間離席する際は、使用していないモニターやプリンター、充電器などの電源を主電源から落とす、あるいは電源タップのスイッチでまとめてオフにする習慣をつけると、地味な形ですが節電につながります。
オンオフを切り替える手間が面倒に感じる場合は、よく使う機器だけをまとめた電源タップを作業デスクの手元に置いておくと、日常的に続けやすくなります。
窓からの熱の出入りを抑える
エアコンの効率は、部屋の断熱状態によって大きく変わります。
同じ設定温度でも、外気の影響を受けやすい部屋ほど目標の室温に到達するまでの時間が長くなり、その分消費電力もかさみます。
夏は遮熱カーテンやすだれで直射日光を遮り、冬は厚手のカーテンで窓からの冷気の侵入を防ぐことで、エアコンにかかる負荷そのものを減らせるでしょう。
窓に貼る断熱フィルムも、同様の効果が期待できる方法です。
賃貸住宅で窓に直接手を加えにくい場合でも、カーテンやすだれであれば取り入れやすく、初期費用を抑えながら断熱性を高められます。
サーキュレーターや扇風機の併用
エアコンの風を部屋全体に循環させることで、設定温度を変えずに体感温度を調整しやすくなります。
エアコンの風が届きにくい部屋の隅や、天井付近に溜まった空気を動かすことで、部屋全体の温度ムラを減らせる点がポイントです。
夏は冷たい空気を下から上へ、冬は暖かい空気を上から下へ循環させる向きに設置すると、エアコン単体よりも効率よく部屋全体を快適な温度に保ちやすくなります。
サーキュレーターや扇風機はエアコンよりも消費電力が小さいため、風量を強めに使っても電気代への影響は限定的です。
電力会社・料金プランの見直し
テレワークで電力使用量が増えた家庭には、使用量が多いほどお得になる料金プランが向いている場合があります。
契約中のプランが今の生活スタイルに合っているか、一度見直してみる価値があります。
プラン選びの際は、基本料金と従量料金のバランスが自分の使用量に合っているかを確認することが重要です。
使用量が少ない家庭向けのプランのまま在宅時間だけが増えていると、割高な料金設定のまま使い続けてしまっている可能性があります。
プランや電力会社の切り替え手続きは基本的に業者側が代行してくれるため、利用者側の手間は少なく済むでしょう。
深夜電力の蓄電でテレワークの電気代を実質的に下げる方法
節電の工夫に加えて、電気を使うタイミングそのものをずらすというアプローチもあります。ここでは、時間帯別プランとポータブル電源を組み合わせた節電方法を紹介します。
時間帯別電気料金プランと深夜蓄電の考え方
電力会社によっては、深夜(夜11時〜朝7時など)の電気料金が昼間より安く設定されているプランがあります。
この時間帯にポータブル電源へ蓄電しておき、昼間はその電力を使うことで、電気代を実質的に下げられる考え方です。
深夜蓄電を活用する際は、日中に必要な電力量をあらかじめ把握しておくことが重要です。
ノートPC・照明・Wi-Fiルーターなど、日常的に使う機器の消費電力を合計し、それに見合った容量のポータブル電源を選ぶことで、無駄なく夜間の安い電力を活用できます。
テレワーク中は日中の消費電力が普段より増えるため、深夜蓄電によるメリットが特に大きくなる状況といえます。
EcoFlow RIVER 3 Maxを使った蓄電・節電の実践
X-Boost機能を使用すると最大1,200Wまでの出力に対応でき、日中に使う複数の機器をまとめて動かせます。
夜間の安い時間帯に充電し、日中はこの電力を使うことで、電気料金プランのメリットを活かした節電が可能になります。
バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池が使用されており、日常的な充放電を繰り返す使い方でも安全性・耐久性の面で扱いやすい製品です。
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テレワークでの電気代に関するよくある質問
ここでは、テレワークでの電気代に関するよくある質問を紹介します。テレワークで電気代はいくら増えるのが平均ですか?
国立研究開発法人建築研究所の調査では、月1,000〜2,000円程度の増加という回答がされています。
機器の種類、テレワークの頻度、季節、作業部屋の広さによって金額は大きく変わるため、あくまで目安として捉えるとよいでしょう。
テレワークの電気代は確定申告で経費にできますか?
個人事業主やフリーランスであれば、業務使用分を按分して必要経費に計上できる場合があります。
一方、会社員の場合は、会社からの手当がない限り基本的に自己負担となり、確定申告で経費として計上することは難しいのが実情です。
テレワーク中の停電で仕事が止まらないようにする方法はありますか?
停電発生時に自動で電源を切り替える機能を備えたポータブル電源を使うと、停電時にも接続した機器への給電を継続できます。
ただし、こうした機能は無停電電源装置(UPS)そのものではないため、データサーバーなど瞬断が許されない機器への利用には向きません。
ノートPC・Wi-Fiルーター・モニターなど、必要な機器の消費電力を合計し、それに見合った容量のポータブル電源を選んでおくとよいでしょう。
なお、こうした自動切り替え機能を備えたポータブル電源であっても、無停電電源装置そのものとして扱えるわけではない点には注意が必要です。
データを扱う重要な機器に使う場合は、この違いを理解した上で導入を検討することをおすすめします。
まとめ
テレワークによる電気代の増加は、機器の種類・頻度・季節によって大きく変わりますが、多くの人が実際に負担を感じているのが実情です。
会社への請求を検討する場合は、国税庁が示す按分計算式を使って実費を明確にすることが、非課税での支給につなげる近道になります。
あわせて、エアコンの使い方や作業環境の見直し、料金プランの変更といった実践的な対策を組み合わせることで、無理なく電気代を抑えられます。
深夜の安い時間帯に蓄電して日中に使うという節電方法を取り入れるなら、1,500Wの定格出力を持つEcoFlow DELTA 3 Classicがおすすめです。
気になる方は、ぜひこの機会に商品ページをご覧ください。
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